「コレステロール」に関して、

  • 数値が高いと危険
  • 動脈硬化や心筋梗塞など命に関わる病気を起こす原因になるとっても悪いやつ!
  • コレステロールには悪玉と善玉があって、悪玉コレステロールを摂るのがダメ
  • この食品は善玉コレステロールだから食べて良い

などなど、今ではそこそこ知られるようになってきましたね。
健康に関して関心が高まっている証拠で、とても良いことだと感じます(^∇^)

でも、「卵に含まれているコレステロールは善玉?それとも悪玉?」という質問に対して自信を持って答えられる人は意外に少ないと思います。

実際私も厳密に答えれません。。。

さらに

「コレステロールの数値高ければダメ!」

とただ単にそう思っているだけだったり、

「コレステロールが溜まり、一度動脈硬化になるともう良くはならない!」

と考えている人も多いみたいですが、これらは解釈間違っています。

うちの母親も最近数値が悪かったと言っていたので、正しい知識が欲しいなと思っていたところ、『ためしてガッテン!』でコレステロールについて放送されていました!

ってことで、意外に知らないし、誰に聞いてもけっこうあやふやな情報しかなかったコレステロールについての正しい情報、新しい情報をまとめておきたいと思います。

血管は若返ることができるんです!

血管の内側にコレステロールなどが溜まり、コブのような塊ができてしまっている状態が『動脈硬化』と言います。

この血管内にできたコブのような塊を『プラーク』と言うそうです。
このプラークが大きくなると、誰でも想像できるかと思いますが。。。血管を詰まらせます。

血管が詰まってしまうとどうなるか。。。これも恐ろしいことだと認識しているかと思います。

ためしてガッテン コレステロールを下げる方法

そんな恐いプラークは、「これ以上大きくならないようにする」ことはできても、「小さくすることはできない!」と考えられてきたんです。。。

ですが!
最新の研究で「血管は若返ることができる!」ことが分かってきたんだそうですよ。

これは↓狭心症の患者のプラークのできた血管の断面です。
黄色く写ったところがプラークですが、1回、2回と治療を続けた結果(右側)、プラークが小さくなっているのが分かるかと思います。
 ためしてガッテン コレステロールを下げる方法

そうです!治療でプラークを小さくすることができるんです。
でも細い血管の中、棒を突っ込んで、何回にも分けて取り除いているワケではありません。。。
ではプラークを小さくする方法はどんな方法なのでしょう?

それが不思議なことに『善玉コレステロール』が働いてくれたおかげなんだそうです。
同じコレステロールと言う名前なのに、本当に不思議です。。。

どうして「善玉コレステロール」はプラークを小さくすることができるんでしょう?
そもそも善玉と悪玉の違いって何なんでしょう?

そもそもコレステロールの善玉と悪玉って何?

コレステロールって、とても悪いイメージがるんですが、そもそも何なのでしょう?

コレステロールとは、実は細胞を包む膜(=細胞膜)の材料のことなんだそうです。
私たちは細胞の塊ですが、すべての細胞にコレステロールは含まれているってことだそうです。

ためしてガッテン コレステロールを下げる方法

では、この細胞膜に含まれているコレステロールは必要なものなので、善玉の方なんでしょうか?

実は答えは×(バツ)なんです!ちょっと驚きでした。
この細胞膜に含まれているコレステロールは善玉でも悪玉でもなく、ただの”コレステロール”だと言うのです。

なんでも、悪玉・善玉と呼ばれているコレステロールは同じものだと言うのです!!
でもなぜか、人は悪玉、善玉と区別して呼ぶのです。
そのなぜかってどういうことなんでしょう?

実はコレステロールを悪玉・善玉と呼ぶのは「血液中を運ばれているとき」だけなのです。
そのメカニズムは下記の通りです。

コレステロールは細胞膜に含まれているものですが、古くなったら回収されて肝臓に運ばれたり、また肝臓から新しいものが運び出されて、身体中の細胞へと配達されたりしています。いわゆるこれが代謝です。

こうやってコレステロールを血液を通って運んでいるのは”たんぱく質”で、トラックのような働きをしています。
この運び屋トラックの”たんぱく質”には2種類いるそうです。

  • A:回収トラック→古くなったコレステロールを肝臓に捨てにいくトラックです。
  • B:配達トラック→肝臓から新しいコレステロールを細胞へ届けるトラックです。

ここまで理解してやっと、悪玉、善玉のからくりをハッキリさせることができるんです。

なんでも同じコレステロールでも、
・回収トラックに乗せられて血液中を運ばれている時は善玉と呼ばれます。
・肝臓から細胞へと配達トラックに乗せられて血液中を運ばれている時は悪玉と呼ばれるのです。

つまり。。。

  • 回収トラック+コレステロール=善玉コレステロール
  • 配達トラック+コレステロール=悪玉コレステロール

って言うことです。
運び屋トラックとセットになって、どちらのトラックで運ばれているかによって悪玉、善玉と呼ばれるようになるんだそうです。

それぞれのトラックに積まれているコレステロール自体は同じコレステロールには違いないのに不思議ですね。。
ただ違うのは運ばれている方向が違うだけなんです。

これを踏まえて考えてみると分かると思うのですが、卵は悪玉なのか。。善玉なのか。。。の疑問についてですが、答えは「善玉でも悪玉でもない、ただのコレステロール」になります。
ただ、食べて体に吸収され、コレステロールになり、運び屋トラックに乗って血液中を運ばれる際に善玉、悪玉と呼ばれるようになるだけなんです。

ここまででも十分、なるほど~ってなりました!コレステロールの種類が違うとばかり思っていたので驚きです。

でもまだ疑問はありますよね?
「回収も配達もどちらも私たちの体を維持するには大切な仕事なのに悪になったり善になったりとするんでしょう?」
という疑問が。。。

悪玉!善玉!と呼ばれるワケとは。。。

なぜ回収ではなく、配達トラックで血液中を運ばれていると、悪玉になるんでしょうか?
逆に回収トラックで運ばれていると善玉になるんでしょう?

それは、私たちの普段の食生活に問題があるからだそうです。
日々の食生活が乱れてしまう(コレステロールを多く含む食事ばかりしている)と、肝臓から運ばれる配達トラックばっかりが血液中に増えてしまいます。
これは想像できますよね。

増えすぎた配達トラックは渋滞を作り、イライラっとして(したかどうかは分かりませんが(^∇^:))おかしな働きをしてしまうそうです。
「もう!こんなに渋滞してたら先に進めねぇ!この辺に捨ててやる!!」
とばかりにそこら辺に乗せていたコレステロールをポーイと捨ててしまうというおかしな行動にでてしまうんだそうです。

こうなるとお掃除隊である、白血球の一種の“マクロファージ”がやってきて、散らばったコレステロールをパクパクと食べて掃除しようとします。
それなら別に問題ないのでは?と思いますが。。。これ、問題なんです。

マクロファージはコレステロールを食べても分解する力を持っていないんです!
なので、食べ過ぎたマクロファージは残念ながら死んでしまうんです。
それでもマクロファージはお掃除隊の名に恥じぬようにと、そこら辺に散らばったコレステロールをパクパク掃除します。
すると死んでしまいます←これを繰り返すとどうなるか?
マクロファージの死骸が血管の壁に溜まってしまうことになるんです。。。そうです。これがプラークになるんです。

つまり配達トラックが増えすぎてしまった結果、動脈硬化を起こしてしまうので、悪いヤツ!にされて、悪玉コレステロールと呼ばれているってワケなんです。

一方、回収トラックは細胞から必要なくなったコレステロールを回収する役割なので、悪さはしません。
なので善玉と呼ばれています。

これが、悪玉、善玉と区別して呼ばれるワケです。

血管を若返らせるカギは善玉コレステロールにある!

上に書いたように、善玉コレステロールは役目を終え、大人しく回収されているコレステロールのことで、悪さをしないから善玉と呼ばれています。
特に良いことしなくても悪さをしないだけで『善』と呼ばれていたんです。

が!最近の研究で善玉コレステロールは真の『善』だと言うことが分かったそうです。
なんでも善玉は血管に出来てしまった、マクロファージの死骸のコブ=プラークを小さくするというのです。

まさに『善い』コレステロールだったんです。

つまり、できてしまったプラークを小さくして、血管を若返らせるには、この回収トラックを増やしてやれば、善玉コレステロールも増えて働いてくれるってことです。

コレステロールを下げるには善玉のコレステロール増やす?!

なんだかややこしい話になってきましたが、検査で引っかかったコレステロール値の高い値を下げるには、善玉コレステロールを増やしてやれば良いんです。

これに有効なのがなんと『有酸素運動』だそうです。

毎日のように朝晩ランニングを行っている陸上部の長距離の選手は善玉コレステロールの平均値65mg/dlをはるかに超え、ほとんどが90mg/dl以上で、100mg/dlを超えている人も少なくないというのです。

もちろんランニング以外の有酸素運動もOKなので、ウォーキングも有効です。
1日に歩く歩数が多ければ多いほど、善玉の値も高くなることが分かっているのだそうです。

ちなみに運動をしても「コレステロールの数値が下がらない…」と悩んでいる人もいるみたいですが、
“悪玉コレステロール”の数値が下がらなくても、善玉の数値が上がれば、動脈硬化は改善に向かうことはできるのでガッカリする必要はないそうですよ。

コレステロール値の危険!数値低くても男性の方が危険かも?!

ある夫婦が3年前に検査しました。
 
《コレステロール値の検査の結果》
悪玉コレステロール値
・妻:178mg/dl
・夫:143mg/dl

基準値は140mg/dlです。
なので妻はかなり高い値になっています。なので夫は、妻のコレステロール値を心配していました。
妻自身はコレステロールを気にかけ、食事制限なども行ってきました。

そこでためしてガッテンの番組で、改めてこのご夫婦の血管がどのくらい動脈硬化しているのか、血管の硬さを測る検査や、超音波で頸(けい)動脈を見る検査(頸動脈エコー)などで詳しく調べてみたようです。

→結果、やはり奥さんの方が数値としては高かい結果が出てしまいまた。。。
しかしそこで出したお医者さんの診断結果は、
「奥さんはほぼ正常、旦那さんの方が動脈硬化が進んでいる!」ということでした。。。

実は、動脈硬化の進行は男女で大きな差があるんだそうです!

女性ホルモンには、”悪玉コレステロール”値を下げる作用をはじめ、血管を保護する様々な効果があるので、40代までの間は
女性の血管は男性よりはるかに若く保たれているんです。。。
が、女性ホルモンの値が下がってくる 50才前後になると”悪玉コレステロール”値が急上昇して、男性より高くなることも多いです。ですが、動脈硬化はすぐには進まないんです。
これがカラクリになっているようです。

それまでの“若さの貯金”があるから、一般に女性の血管は男性よりも10才若いと言われいるそうです。この違いがひと目で分かる表が2~3年前にできたそうです。
 ためしてガッテン コレステロールを下げる方法
 →画像元:ためしてガッテン!公式サイトより
まだ出来たばかりなので、知っている人が少ないようです。

女性は同年代の男性に比べて、はるかに危険度が低いことが分かりますよね!
しかし!安心していはいけません。喫煙、高血糖など他の危険因子がある場合、女性でも危険度は高くなることもあるので、注意は必要なのです。

これで、コレステロールの色々ななぞがスッキリできました♪

コレステロールまとめ

  • コレステロール自体に善玉・悪玉があるわけでないってこと。
  • 善玉コレステロールが動脈硬化の元、プラークを小さくして、血管を若返らせてくれるってこと。
  • 善玉を増やしてコレステロールを下げるカギは”有酸素運動”にあること。
  • 運動は悪玉の数値を下げる効果はないが、善玉が増えることでプラークは小さくすることができる。なので動脈硬化の改善は良い方向に向かう!
  • 男性は、夫婦でコレステロール値を見比べて、奥さんの方が高いからと言っても安心できないこと
  • 女性の方が数値が高くても、動脈硬化が進んでいるとは限らないこと。

やはり食事のバランスと運動!生活習慣が健康の大きなキーポイントなのは確かなようですね!

ためしてガッテンの公式サイトはこちらからどうぞ。



極上クリル