玉ねぎ

体のすみずみに新鮮な酸素と栄養分を送る大切なる役割をするのが血液です。
なので、血液がドロドロだと色々な生活習慣病を引き起こすことはよく知られていますね。

血液がドロドロになると、血管を無理して通るので心臓に大きな負担をかけ、血圧が上昇したり、動脈硬化を引き起こしたりするそうです。

高血圧や動脈硬化の影響でもろくなった血管が傷つくと、血液を止めるために血小板が集まってきて、血液のかたまりができるそうなんです。
その血液のかたまりが「血栓」です。

血栓ができると、狭い血管につまることがあるので、本当に恐ろしいです。

詰まったらどうなるか?というと、詰まった先の細胞はたちまち壊死状態!
で、これが脳で起きると脳梗塞!!
心臓で起きると心筋梗塞!!
になるんですねぇ。

そこで野菜パワーで適度に血液をサラサラした状態に保つことが大切なんです。
その血液さらさら効果がえられる食品の中の一つがタマネギなんだそうです。

血液サラサラにする玉ねぎの使い方

ある実験で、流れが滞りがちだったどろどろ血液にタマネギエキスを加えたところ、血栓が減りサラサラ流れるようになったという結果があるみたいなんです。

その働きは玉ねぎのあの独特の辛味にあるようなんですよ。

タマネギを切ると涙がでます。
これはタマネギを切ると細胞が壊れて酵素反応が起こって、辛味成分ができ、目を刺激するからだそうです。

「目が痛くてたまらないから、厄介だなぁ」って思ってたけど、この刺激のある辛み成分はサラサラ血液を保つとても大切な成分だったんですよ。

でも生でタマネギを食べる時は辛くて食べれないので、普通スライスしてから水にさらしますよね?
これだと血液サラサラの効果は得られないらしんです!

軽く水洗いしただけでも辛み成分は水に溶けやすので流れてしまうんです。
おまけに炒めたりして加熱しても血液サラサラ効果はなくなってしまうようなんです。

じゃあどうやったら、血液サラサラ効果を得られるのかな?って思ったら、なんと、

タマネギを切って、15分置いておく!

これで良いそうなんですよ。

血液サラサラ効果のもととなる玉ねぎの辛み成分は、切ってから酵素を働かさなければ作られません。
でもタマネギを切って、せっかく酵素が働きはじめても、過熱をしてしまうと酵素の働きはそこでストップしてしまいます。

これは辛み成分が十分に作られないからなんです。

なので血液さらさら効果を高めるには切ってからしばらく置き、酵素をできるだけ働かせてあげれば良いのです。

そして実験の結果、切って15分してから炒めたタマネギからは血液サラサラ効果が得らることが分かったそうです!

この15分間に酵素がしっかりと働き辛み成分を作ってくれるんです。
そして、24時間たっても血液サラサラ効果は衰えなかった結果もでているそうです。


タマネギのあの辛さに血液サラサラ効果があるなら、我慢して辛いのを食べるってことをしなくても、玉ねぎを切って、15以上置いて炒めたりすれば良い!
それだけなんですねぇ。

でも15分置いたからって水にさらしてしまうと、辛み成分はたちまち失ってしまうので気をつけて下さい。

このことを頭にいれておくと、同じタマネギを食べるにしても、まったく効果が変わってくると思います。
わたしもこれを本で読んでから、タマネギを使って料理をする時はまずタマネギを切り、15分置いておく間に他の食材を切ったり、他の準備をしたりするようにしています。

せっかく野菜を食べるなら、その効果を十分に得たいので、野菜のことを知ることはとても大切なことなんだなぁって本当に思います。

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玉ねぎの栄養