今年は熱中症患者数がまだ7月だと言うのに、去年の4倍以上!!
その理由は3つ!
《熱中症の傾向2011》
- 6月の記録的猛暑
- 早い梅雨明け
- 無理な節電
専門家の方が言うには、熱中症の患者が最も増えるのは梅雨明けの1週間だそうです。
そして今年(2011年)はとくに熱中になりやすい要素が3つも揃っています。
今週あたり、熱中症患者はさらに増加してしまうかもしれないのです!
何か熱中症対策はされていますか?
見落としがちな熱中症の危険サイン
汗腺が未発達な子共や汗腺が衰えてしまっている高齢者は体温調節がうまくできず熱中症にかかりやすいので、要注意です!
《こんな症状が出たらキケン!》
●子共:気温や湿度が高い日中、外で遊んでいた時に足や腹などの痛みを訴える。
→熱中症によるしびれの疑いがあります!
汗と一緒に電解水が失われてしまって筋肉がつり、痛くなる場合もあるのだそうです。
【対処法】
木陰で休ませて、水分・塩分を補給する。
ひどくなると顔が真っ青になってくるので、その場合はすぐに救急車を呼ぶ。
《注意!!こんな症状も熱中症の恐れあり!》
- 顔が青ざめる
- 肌がひんやり冷たい
《こんな症状が出たらキケン!》
●高齢者:突然つじつまの合わない発言や、歩き方が不自由になる。
→熱中症の危険がある。高齢者は暑さや喉の渇きに対する自覚症状が薄い。
【対処法】
エアコンをつけて、水分や塩分を補給する。
意識がないときは、首や脇を冷やしてすぐに救急車を呼ぶ。
日本で一番暑い”熊谷市”の熱中症対策
【冷却ミストを設置】
熊谷駅に”冷却ミスト”を設置した熊谷市。
- 気温→28度以上
- 湿度→70%未満
- 風速→3m未満
- 降雨なし
といった気象条件が揃うとミストが出るのだそうです。
冷却ミストの効果は、周辺の温度を2~3度下げ、浴びた人の体温も下げること。
【熱中症予防情報発信システム設置】
熊谷市内の小学校の地区ごとに熱中症の危険がどのくらいかを発信!
(※熊谷市役所のホームページ→熱中症予防情報)
【熱中症休憩所を設置】
市内の17箇所の公民館などの公共施設を開放して休憩所を設置し、スポーツドリンクも用意されているので、水分・塩分補給もできるのだそうです。
【クールスカーフを配布】
水に濡らして首に巻いていると清涼感が約3時間ほど持続するクールスカーフを市内の小学生やお年寄りに配布。
【水筒を持参させる】
登下校時にも水分補給は大切なので、水筒を持ち開いてると良い。
暑い日は、授業の1時間の途中でもお茶を飲ませて授業を再開させるという方法をとって、こまめに水分補給させている。
佐川急便さんの熱中症対策
荷物を運ぶ仕事の佐川急便さんは、いつでも熱中症にかかる恐れのある仕事です。
そんな佐川さんの熱中症対策は配送前に“きゅうり”や”梅干”を食べて水分、ミネラルを補給し、塩アメなどを持ち歩いて、気づいたら舐めるようにしていることなんだそうです。
本当に大切なのは暑さに負けない強い体をつくること!
ガラス工房で働く職人さんの作業場の温度はなんと50度!
とにかく暑い!
それでも去年の猛暑の中でも誰一人熱中症にかかることなく元気に働くことができたのだそうです。
そのワケは『汗』にあるようです。
職人さん達はとにかく1日中汗をかいている『汗かき体質』なんだそうです。
指の先にまで玉の汗をかいています。
はなまるアナウンサー(左)の腕と比べても汗の量が違います!
そう!熱中症予防、夏バテにならないコツは良い汗をかくこと!
専門家(五味常明 先生)談:
『汗腺というのは人間の冷却装置なんです。
その冷却装置が上手く働かないと熱中症になりやすいんです。』
とのこと。
現代人の肌は汗をかくことを忘れている。。。
生まれた時から冷房のある私たち現代人は、暑い夏でも涼しい環境で仕事をすることができます。
なので汗をかかない人が増えているんです。
人の体の汗をかくところ(汗腺)は、汗をかく必要がないと仕事がなくなるのでさぼり始めます。。。
なのでいざ体が暑い!と感じても汗をかくことができなくなってしまうんです。
すると、熱を放出することができないので、すぐに熱中症などかかったり、夏ばてを起こしたりするんです!
冷房にずっと依存してしまっている人は、もう冷房無しではやってられない体に
なってしまっているんですね。。。怖いことです。
そんな冷房漬けから抜け出す時が一番ツライんですが、今年は節電の夏!チャンスだと思って、汗をかく体へトレーニングをしましょう。
※これは五味クリニック院長の五味先生が話されていたことを 私なりに解釈して内容です。
五味先生は本も出されていますので、詳しい内容など知りたい方はどうぞ。
手足温浴で熱中症・夏バテ知らずの体に!
汗をしっかりかくことができる人は、体をうまくクールダウンすることができる体なので、クーラーがなくても
平気なんだそうです。
汗をしっかりかくようになるためには、しっかり汗をかくこと!
さぼっていた汗腺がまた働くようにすることがポイント!
《手足高温浴のやり方》
- 入浴前には必ず水分を補給すること!
- 42度の熱めお湯を浴槽の半分ほど溜める。
- 浴槽にバスチェアを置いて、腰をかける。
- 手は肘から下を、足は膝から下を湯につけて10~15分間。(1日1回)
手足高温浴をやると、血液が温められて全身を巡ります。
すると汗腺は開き、全身に汗をかきやすい状態にしてくれます。
全身浸かるよりも、手足以外はお湯から出ているので汗をかいても蒸発しやすい状態にあるので、のぼせることもありません。
そして大切なポイントは入浴後!
お風呂からでて暑いからといって、すぐに冷房をつけないこと!
すぐに体を冷やしてしまうと汗腺が閉じてしまって、また汗をかかなくなります。
そして体が熱い状態でそのまま寝るのも熱中症の原因になるので要注意!
《お風呂上りの汗の乾かし方》
- 汗汗はタオルでやさしくふき取る
- 団扇や扇風機を使って自然乾燥
ある程度体の熱が取れてから寝ましょう。
まとめ!熱中症対策のポイント
- 温度計はこまめにチェック!
- 冷房をつけていない時は窓をあけて風を通すようにする。
- 水分はこまめに!
- 熱中症の変わったサインを見逃さない!
- 熱中症対策をしっかりやっている例を見て、正しく真似る!
- 汗をしっかりかく体づくりを!(手足高温浴の実践を!)
- お風呂上りに間違ったクールダウンをしない!